gfdump.postgresqlは、
バックエンドDBとして動作しているPostgreSQLにより管理された、
Gfarmのメタデータをダンプ、またはリストアすることができます。
このコマンドを実行する場合は、
バックエンドDBであるPostgreSQLが起動しているホスト上でなければいけません。
このコマンドは、実行時にバックエンドDBのアクセス情報を取得するため、
gfmdの設定ファイル
gfmd.conf
を読み込みます。
gfmdがプライベートモードではない状態で
設定された場合、このファイルを読み込むためには、ルート権限が必要となります。
gfdump.postgresqlが
-d
オプション付きで実行された際は、
カレントディレクトリにdb.outファイルを作成し、
データベースをそのファイルにダンプします。
gfdump.postgresqlが
-r
オプション付きで実行された際は、
カレントディレクトリに置かれたdb.out
から
データベースをリストアします。
さらに具体的な説明を下記に示します。
gfmdが起動している場合は停止します。
データベースを削除します。
データベースを作成します。
ダンプファイルからデータベースをリストアします。
gfmdのジャーナルファイルが存在している 場合は、そのファイルを削除します。
gfmdを起動します。
--prefix
パス
このオプションを付与した場合、
gfdump.postgresqlは、
gfmdの設定ファイル
PREFIX/etc/gfmd.conf
を読み込みます。
デフォルトでは、%%SYSCONFDIR%%/etc/gfmd.conf
が読み込まれます。
-P
インストール先のディレクトリ
バックエンドDBに対するインストール先のディレクトリ
(例えば、/usr/local)を指定することができます。
gfdump.postgresqlが
pg_dumpといったPostgreSQLコマンドを
実行する際は、指定したディレクトリの下にこのコマンドが
インストールされていることを前提としています。
このオプションを省略した場合、
gfdump.postgresqlは、
環境変数PATH
のリストからそのコマンドへのディレクトリ
を探し出します。
-l
バックエンドDBがGfarmのメタデータを記録したファイルを置く ディレクトリへのパスを指定することができます。
バックエンドDBがPostgreSQLである場合、
そのディレクトリは一般にPGDATAと呼ばれています。
デフォルトでは、
PREFIX/var/gfarm-pgsql
が設定されており、
このPREFIXは--prefix
オプションで与えられた値となります。
-f
ダンプファイル
ダンプファイルの名前を指定することができます。
デフォルトでは、カレントディレクトリパスに
ファイル名db.out
を加えた値が設定されます。
--help
このコマンドの使用法を表示して、終了します。
-t
このオプションを付与した場合、 人間が読みやすい形式で全ての設定パラメータの値を表示した後、 すぐに終了します。
-d
このオプションを付与した場合、 ダンプモードで起動します。
-n
このオプションを付与した場合、 gfmdを起動/停止しません。
-r
このオプションを付与した場合、 リストアモードで起動します。